肩男と語ろう

少し水泳に詳しいお兄ちゃんです

競泳選手の歩む道

 
 
 
皆さんこんにちは。
 
肩幅が異常に広い男、kaTaoと申します。
 
本日はこのブログをご覧いただきありがとうございます。読み終えた後に少しでも役に立ってくれればいいなと思っています。
 
さて前回では水泳業界の現実をお話ししましたね。
 
 まだご覧になっていない方へ
 
 
今回は競泳オリンピアンの水泳を始めてから歩む道を前後半の2回に分けて解説したいと思います。
 
前編ではこれから水泳を始める小さいお子さんがいる方や現在オリンピック目指している小中学生の方へ、是非参考になれば嬉しいです。
 

1, 水泳を始めるタイミング

 
これについて気になると方はとても多いのではないでしょうか?
何をするにしろ、いつ始めないといけないと考えるのは必然とも言えます。
 
ぶっちゃけオリンピアンになるような選手が水泳を始める年齢は0歳〜5歳あたりだと思います。
 
0歳からとはどういう意味か分からないという方もいらっしゃるでしょう。スイミングスクールのコースにはベビーというものがあり、某スイミングスクールのホームページを見るとベビーコースでは生後6ヶ月〜3歳を対象としてレッスンを行っているそうです。
 
レッスンと言ってもさあ泳ごうというものではなくて、水に触れて恐怖心をなくしたり楽しいと感じるような内容になっています。
 
僕ら年中から始めたのでベビーコースは経験しておりませんが、選手クラスの友達はベビーから始めたという人は少なくありませんでした。
 
現在高校3年生の池江璃花子選手は実際にベビーから始めたそうです。
 
赤ちゃんと言われるような小さい頃から水に慣れることで恐怖心が薄れ、早い段階で泳げるようになるのではないかなと思います。
 
そのまま学童クラスを経て選手クラスへと移る方が殆どだと思います。まず選手クラスに上がれないと大会に出場出来ませんので前提条件みたいなものですね。
 
ちなみに選手クラスに所属する為にはそれぞれのスイミングスクールによって条件をクリアしないといけません。
 
僕のスイミングスクールでは殆どが幼稚園生の内に誘われています。実質小学生で選手クラスに移ってくるは人はほんの一握りでした。
 
明確な基準はありませんでしたが、ある程度センスがあり尚且つ幼稚園生というのが大方の基準だったのではないかとみんな話していました。
 
 

2, 小学生の生活

小学生になるとほぼ毎日練習の日々が続くと思われます。先程言ったように殆どのオリンピアンが選手クラス出身です。もし違うとしたら元々スイミングスクールに通ってて中学生から本格的に始めて成長しまくっちゃったパターンくらいしか考えられません。
 
そのくらい選手クラスに所属することは必須と言えるのです。
 
小学生の練習の日々に戻りますと、まず泳げない種目を見よう見まねで泳ぎます。嘘のように聞こえるかも知れませんが僕の経験上泳ぎ方を教えてくれないコーチもいます。
 
僕はクロールと平泳ぎが少ししか泳げない状況で選手クラスに入ったので背泳ぎとバタフライは教えてもらっていません。見よう見まねで泳ぎました。
 
みんなもそんな感じだったと思います。でも他のスイミングスクールだったらコーチも違いますし、全員が全員そうではないです。ただ僕のスイミングスクールは教えてもらう文化はなかったです。
 
選手クラスに入ってから1年ほどで大会に出場します。早い方は半年とかもあり得ます。まず標準記録のない誰でも出られる大会に出場します。
 
そういった大会は非公認の場合が多く記録が正式には残りません。公認の大会に出る為の予選大会と思っていただければ分かりやすいと思います。
 
非公認の大会というは、Jr.オリンピック略してJOという大会の様な大きな大会の標準記録を突破しても出場が認められません。(大という感じが多くてすみません。)
 
なぜなら練習の中での記録の様にみなされるからです。大抵手動のストップウォッチで記録を測り、正確とは言えないものなのでみんな納得しています。
 
そういう非公認大会で県大会や公認の大会の標準記録を突破すると晴れて公式な記録を残せる大会に出場できる様になります。ここまでで数年かかる人もいます。
 
水泳は基本的に個人競技で能力の差が顕著に出るので同年代でも片やJO出場、片や非公認の試合しか出場できないという状況があっさり生まれるのです。勝負の世界なのでここは割り切るしかないですね。
 
それとスイミングスクールによりますが選手クラスでは年2度程合宿があります。断る理由も無いのでみんな参加します。僕は嫌過ぎて出発前日に号泣してましたけどね笑
 
オーソドックスなもので3泊4日の1日2回の2時間練習、辛いものだと5泊6日の1日3回の3時間練習という感じでした。
 
もう泣きますよ。
泣きながら泳ぎますよ。
何人かは体調崩して見学になったり。
何人かは肩壊して泳げなくなったり。
 
肩壊した内の1人が僕なんですけどね笑
両腕が自分の胸より上に上がらなくなりました。
 
小学4年生の時でした。
 
合宿前の肩に負担がかかるバタフライを泳ぎこんだことでまだ成長してない体にガタがきてしまいました。
 
何とか合宿に参加しましたが、泳ぐと痛くて痛くて。ビート板でバタ足しているだけで肩がズキズキ痛いんです。当時むちゃくちゃ怖かった僕のコーチは帰れって怒りました。
 
合宿中休みつつ泳いでいましたが、合宿終了後に結局両肩が包帯でぐるぐる巻きになりました。2、3ヶ月泳げなくなりましたが、当時の僕は泳がなくていいことに喜びを感じていたことは内緒ですけどね笑
 
そんな日々が6年間続きます。覚悟は必須ですよ。
 
でもこのブログで僕が言いたいのは地獄の日々やコーチの愚痴ではありません。まだ成長してない小学生が無理して泳ぐと後々面倒な怪我につながったり、泳げなくなったりすることがあると知っていてほしい。無理して泳ぐことは決して偉いことではないのです。 
 
特にまだ幼いのに異常に記録が速い君。
体の成長が追いついていなくて体にずっと無理をさせているかも知れない。少しでも異変を感じたならコーチに言おう。
 
以上が小学生の説明となります。
 
 
 

3, 中学生時の生活

 
中学生と言っても練習に関しては小学生とほぼ変わらない日々が続くと思います。
 
しかし大きく違うのが学校単位での試合に出場できる様になることです。それが学校総合体育大会。通称学総(ガクソウ)です。
 
小学生まではスイミングスクール単位での大会しかありませんでしたが、中学生からはスイミングスクール単位と学校単位との両方の大会に出場することができるのです。
 
これからその2つはどう違うのかを説明したいと思います。
 
スイミングスクール単位での大会
まずスイミングスクール単位での大会についてですが、基本的に1日開催が多いです。例外としてJOは4日間ありますがそれ以外の大会ではほぼ1日と考えてもらって構いません。そしてタイム決勝という予選決勝を行わず、1回のレースの記録で順位が決まります。また、25mプールでやる場合が多いです。
 
また、JOに出場したい場合は自分の年齢の標準記録を年間を通して公認の大会で1度でも突破すれば良いのです。1ヶ月に1度程大会があるのでその点では凄くメリットがあります。
 
そういう意味では公認の大会に差異はなく、どの大会でも公認の記録ならJOに出場することができます。
 

   

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学校単位での大会
学校単位での大会については基本的に2日間〜4日間など複数日で行われる大会が主になります。そして開催されるのは7月〜9月あたりの夏場が多いです。また夏の県大会に出場する為には市町村で行われる地方予選大会で標準記録を突破しないといけません。
 
そこがスイミングスクール単位での大会との大きな違いで、年に1度の地方予選大会ー県大会ー関東・東海etc大会または全国大会というルートを辿る必要があります。
どの大会でも記録が使えたスイミングスクールとは違い、学校では1発勝負ということです。
 
 

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上の図の様に、関東・東海etc大会または全国大会というのは関東大会は県大会で全国大会の標準を突破した人はそのまま全国大会へ、その人達を抜いた上位6名が関東・東海etc大会へという流れになります。
 
また、地元開催の場合、関東・東海etc大会の出場人数が3倍の上位18人となりますので狙い目となります。
 
全国大会や関東・東海etc大会に出場すると県代表として戦うので、別々の学校の選手達が力を合わせて応援したり、リレーを組んだりします。僕は関東大会に出場したのですが、全員で同じポロシャツを着て応援した楽しさは今でも忘れられません。
 
以上が中学生の説明となります。
 
 

4, 成績優秀者には推薦もある

 
先程関東・東海etc大会や全国大会のお話をしたかと思います。その中でも特に優秀な成績を収めた選手には高校から推薦入学のお誘いがあります。明確な基準は決まっていませんが学費が無料になったり、勉強はほどほどに水泳に集中できるクラスに入れたりなど色々嬉しいことがあります。
 
当たり前ですが、水泳に力を入れている強豪校で行われている入試方法なので極一部の選手のみ利用できると考えてください。
 
ちなみに僕は関東大会に出場しましたが、どこからもお声は掛かりませんでした笑
 
 

5, まとめ

今回は凄く長くなってしまいましたが、詳しく説明できたかなと思います。わからないポイントがある方は是非コメントをしていただけると嬉しいです。
 
本日は最後までご覧いただき本当にありがとうございました。
 
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